パンチ工業が部品を提供するJAXAの再使用ロケットRV-X(小型実験機)が飛行実験に成功

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2026年07月13日

パンチ工業株式会社が部品を提供している、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)が研究開発を進めてきた再使用ロケットRV-X(小型実験機)(以下、RV-X)が7月11日にJAXAの能代ロケット実験場(秋田県)にて飛行実験を行い、正常に飛翔し、離着陸を行いました。
RV-Xの実験は、将来の基幹ロケットにおいて、打ち上げ後に切り離される1段目を着陸させ再使用化することを目指して研究開発を行っているものであり、実験場の上空約10メートルまでロケットを上昇させ、15メートルほど水平移動、その後垂直に降下し着陸させるものです。日本では大型ロケットを着陸させた経験がないため、発射地点から離れた地点に着陸させるための、誘導制御技術を確証するための基礎的な研究です。

画像提供:JAXA

再使用ロケットが実用化されることで、ロケットの打ち上げ頻度が向上し、宇宙への輸送コストが大幅に低減できるとともに、宇宙へのアクセスが容易になります。また、再使用ロケットでハードウェアを繰り返し使うことで、製造時の資源消費・廃棄物を大幅に削減できるといったサステナビリティの観点からの効果も期待できます。

パンチ工業は、高度な精密金属加工技術の提供を通じて、宇宙開発に貢献してまいります。

【再使用ロケットRV-X(小型実験機)とは】

ロケットは、人工衛星や探査機などの貨物(ペイロード)を宇宙に運ぶためのもので、機体の大部分は燃料を搭載するタンクで構成されます。そのタンク部分やロケットエンジン部分は、燃料が空になると軽量化のため海上に切り離されます。
その切り離された部分を着陸させ再使用することで、打ち上げコストの低減などを図るべく各国で研究が行われてきました。すでにアメリカでは実用化が進んでおり、日本も研究と実験を行っています。
RV-XはJAXAが研究を進める「再使用型宇宙輸送システム」の一環で、小型実験機の名称です。

■パンチ工業の提供する部品

パンチ工業は、ロケット燃料である液体水素や液体酸素を注入する際に、地上設備と機体をつなぐアンビリカル装置内にある「クイックディスコネクト」を提供しています。燃料注入ホースと機体を直接つなぐ部分の部品で、燃焼時には3,000℃を超えるロケットエンジン部分から燃料注入ホースを退避させ、装置を再使用するために重要となります。
部品はパンチ工業の北上工場(岩手県北上市)と宮古工場(岩手県宮古市)で加工を行っており、燃料注入時などに燃料漏れがないことが重要とされているため、気密性を確保するべくホースと機体の接合部の真円度を0.001mm単位で精密に加工しました。
また、ホースと機体の接合部が外れ、エンジンの燃焼開始までにホースの退避ができるような機構になっており、マイナス253℃の液体水素などによる超低温の状況下でも結露による氷結の影響を受けず取り外しができ、即時に弁が閉じることで注入口からの燃料漏れを防止します。

当社提供部品

■再使用ロケットの今後について

RV-Xは再使用型輸送システムに共通的に必要となるシステムレベルの技術研究の第一フェーズとなっており、今後はこの技術をドイツ、フランスと共同開発している第二フェーズの実験機「CALLISTO(カリスト)」に引き継がれます。

【パンチ工業の航空宇宙産業への取組み】

パンチ工業では、2016年からR&D強化を目的として「航空宇宙産業関連への進出」への取組みを重点経営課題の一つに掲げており、航空宇宙関連の部品加工を中心に実績を伸ばしています。
ロボット・宇宙技術開発ベンチャーである株式会社ダイモンと技術パートナー契約を結び、月面探査車「YAOKI」の打ち上げおよび月面での撮影に貢献するなど、様々な産学官連携を行っています。

パンチ工業は、従前よりロケット関連部品でJAXAとのお取引があり、2023年8月には当社が所有している金属接合技術「P-Bas®」を用いたロケットエンジン部品などの金属部品加工法に関する共同研究契約を締結するなど、当社の高度な金属加工技術は航空宇宙産業の発展に貢献しています。2026年5月に策定・公表しました中期経営計画「バリュークリエーション28」でも航空宇宙産業は重点テーマとしており、今後も引き続き取組みを強化していく方向です。
今後さらなる発展が見込まれる航空宇宙産業への取組みを通じて、得られた技術を地球上での既存事業や新規事業に活用することで、より社会から必要とされる企業となることを目指しています。


<お問合せ先>

パンチ工業株式会社 コーポレート・コミュニケーション部 広報IR課
電話番号:03-5753-3130
メール:info-corp@punch.co.jp